山寺彩先生

シニアレジデント(1年目)・山寺 彩 先生

氏 名 :山寺 彩
出身地 :山梨県
出身大学:福島県立医科大学
研修科目:消化器・一般外科

当院を選んだ理由

私は福島市内の大原綜合病院で初期研修を経て後期にこちらへ来ました。
後期研修は出身大学で受けようと思っていましたが、震災の影響もあり地元に近い大学病院を探しました。

初期研修を一般病院で経験していると、大学病院では専門分野を突き進めるところが多いように感じていました。
私はCommon Diseaseもたくさん経験して、手術までに至る過程を勉強したいと考えていましたから、希望に沿うような病院が見つかるか内心不安でした。

ここの大学病院では、市中病院で見かけるような虫垂炎やヘルニア、胆石・胆嚢炎など一般的な病気も含め幅広い分野の疾患を扱っています。
病院見学で来た時に、患者さんを選ばず何でも診るという体制に魅かれましたね。それでここに決めました。

研修中の感想

忘れもしない研修医一年目、あの3・11の東日本大震災です。
大勢の患者さんが救急外来へ詰めかける中、親しくしていた外科の先生たちが活躍している姿が印象的でした。
何が来ても何でも診ている先生たちに憧れて、自分も全身を診れる外科医を目指そうと決心しました。

でも、あの時は余震が続き、ライフラインは止まったまま、水は井戸水だけ。電話も不通だし、入院患者さんの食事さえ十分に足りず…野戦病院状態でした。
研修医も当直とは関係なく病院に泊まって一緒に過ごしました。10日間くらいは続いたと思います。

まだ寒い季節でしたし、外来では体調を崩した方を連日たくさん診察しました。また、体育館などの避難所で身動きのとれない患者さんたちのもとへ回診を行ったりもしました。
避難所回りは1日4~5ヶ所担当していました。簡単な診察と、限られた薬しか出せませんでしたが、ひとりひとりに声かけをして回るととても感謝されました。「やりがいのある仕事だな」と、思うようになりました。

病院が平常の体制に復旧するまでには1ヶ月近くかかったでしょうか。建物の損傷はひどいままでしたけど、中ではみんな一生懸命頑張っていました。

シニアレジデントの魅力

当院は患者さんの数も多く、すぐに手術ができる体制、術後管理のICUがしっかりしている、救急対応に慣れた医療スタッフ等、かなり優れている点が多いです。
また、私は消化器・一般外科所属ですが外科専門医取得に必要な心臓血管外科・乳腺腫瘍科・呼吸器外科・小児外科などの症例は、同じ埼玉医科大学の施設である国際医療センターなどをローテートすることによって経験することができます。

住んだことのない土地で、出身大学が異なるという環境は不安だらけでしたが、温かく迎え入れていただいて助かりました。
苦労したことは、これまで触れたことのない電子カルテの操作でしたが、これも一通りの扱いができるまでサポートしていただきました。
とはいってもすべてが安泰だったわけではなく、戸惑う時期がほんの少しありました。でも、臆せず周りに飛び込むことでスッキリしました。思えば些細なことでしたけどね(笑)。

今後は外科専門医を目指して消化器・一般外科での研修を続け、進みたい分野を決めていくつもりです。上級医の指導のもと、毎日挑戦しています。

オフタイム

当院の外科は日中忙しいですが、オン・オフがはっきりしています。よほどの重症患者さんがいない限りは日曜日はしっかり休めますし、夜の当直体がしっかりしているので、効率良く勤務できます。
休みの日は都内に出かけたり、実家が近くなったので時々帰っています。
月一回くらい、病棟の看護師さんとバドミントンをして汗を流しています。友達の輪も広がりましたね。
たまに福島の先生方と連絡を取っていますが、いつも温かく接していただき私の元気の源になっています。

※所属や学年等は取材当時のものです