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病院長挨拶

金澤 實
埼玉医科大学病院
病院長 織田 弘美

私たち、埼玉医科大学には埼玉県西部に3つのそれぞれ特徴を持った急性期病院があり、診療もまた教育・研究も3病院で協力し合う体制が整えられ、内容の濃い研修プログラムを提供しています。

病院群の構成は実働824床を稼働し、毛呂山町にあって地域医療を守り、また大学の教育の中心を担う、を私たちの埼玉医科大学病院、川越市に約1000床の病床を持って全ての疾患に対応する中、とくに救急救命と総合周産期母子医療センターとして埼玉県の医療に貢献する埼玉医科大学総合医療センター、日高市とはいえ、大学病院に近く、がん、心臓、救命3分野に特化して、いずれも質と量ともに最高水準の診療を行う700床の埼玉医科大学国際医療センターからなっています。

3病院はそれぞれに特徴を持って医療活動を展開していますが、私どもの埼玉医科大学3病院に共通する基本理念を持っています。それは『すべての病める人に、満足度の高い医療を行う』ことです。

それぞれの病院での専門診療科は得意とするところも異なります。このため臨床研修は3病院の中から研修を行う診療科を自由に選択できるプログラムを形成し、多くの研修医から支持されています。つまり診療科ごとに自分の研修に合わせて、病院の枠を超えて、また指導者を選んで研修を進めることができます。

そのようなプログラムが可能になるのも、埼玉医科大学病院群に共通したミッションとして、Your happiness is our happinessを掲げ、3病院の医療者が一心となってPatient Centered Medicine(患者さんを中心とする医療)を展開しているからです。

この中にあって埼玉医科大学病院は、大学病院本院としてまた特定機能病院として認められ、また、日本医療機能評価機構による認定もすでに3回の更新を受けて、高い評価を受けています。

大学病院というと専門的な医療に偏りがちに思われるかもしれませんが、私どもの病院はこの地域の特性から、多くの救急患者を受け入れ、日常良く遭遇する急性疾患を診療する機会も多く、新しい臨床研修制度がめざすプライマリケアや全人的医療の研修に大変適した環境といえます。

2006年から、「総合診療内科」が新設され、2009年1月より総合診療内科病棟も開設され、すべての研修医諸君に1~2ヶ月間ローテートすることをお勧めしております。内科の初診患者さんを研修医自らが外来で診察をし、入院加療を担当することとなります。また、2009年より、時間外や休日の診療を「急患センター(ER)」として改組し、研修医諸君にも参加していただいています。

これらの機会を通じて、「すぐれた実地臨床医家の育成」という本学の理念に基づき、研修指導医から日常よく遭遇するcommon diseaseの診断や治療の指導を受けることとなります。さらに2011年からは、上述した埼玉医大学3病院自由選択プログラムが開始され、2014年からは、「総合医育成広域連携病院自由選択プログラム」の定員を拡充し、従来産婦人科と小児科に特化していたプログラムを「周産期・成育医療自由選択プログラム」として周産期医療を一体化させました。

多彩なプログラムの設定、研修指導医のセミナー、スキルスラボの設置などにより当院での研修をより充実したものとするべく努力をしておりますが、真に実のある研修は、研修医の皆さんがしっかりした目標を設定して、自ら学ぶ姿勢を持つことがもっとも大切であることを忘れないでいただきたいと希望しております。

なお、2012年よりシニアレジデント制度を整備しました。すなわち、3病院で1学年100人まで、卒後3年目から4年間、専門医取得を目指すシニアレジデントとして有給で採用しています。2017年度の卒業生から予定されていたプログラム制による新専門医制度の導入は一年延期されましたが、2018年度から19基本領域で一斉に行われることになりました。臨床研修と後期研修をつなぎ目のない連続した研修を受けることも必要になります。初期臨床研修から一貫して専門医取得までのキャリアデザインを描ける埼玉医科大学病院での研修は、研修医諸君にとって実りあるものとなるものと確信しております。

埼玉医科大学病院
病院長 織田 弘美

研修管理委員長メッセージ

中元 秀友
研修管理委員長 中元 秀友

皆さんはこれから医師としての第一歩を踏み出します。医師としての未来に向かって、希望と不安に胸をふくらませている事と思います。

初期研修の目的は「患者さんを全人的に診療する為の基本的な能力を身につけ、プライマリケアに対応できる総合診療能力を養う」事にあります。この時期は専門性にとらわれず、医師として必要な能力を身につける最も重要な期間です。初期臨床研修に携わる2年間、さらに後期の臨床研修に携わる3年間は、将来の皆さんの臨床医としての能力を左右する、最も重要な期間と言えます。研修で、どれだけ多くの患者さんの診療に関わる事ができるか、そしてどれだけ多くの経験を積むことができるか、それによって将来の臨床能力に大きな差が生まれます。皆さんの臨床能力の約7割は、この時期に養われると言っても過言ではありません。埼玉医科大学は、皆さんに、最も適した臨床研修の場を提供できる事を確信しています。

まずその環境。1時間で東京に行ける首都圏の大学病院でありながら、自然に恵まれた最高の環境にあります。少し足を伸ばせば、東京での生活をエンジョイする事もできます。
次に沢山の症例数。そのような環境にありながら、埼玉西部地区の基幹病院であり、沢山の患者さんが来院されます。地域に根ざした大学病院であり、多くの疾患を経験する事ができます。この症例数の多さは、皆さんの診療経験にとって最も重要なポイントです。
次に充実した研修施設。皆さんにはどこよりも充実した研修医の部屋が準備されています。教育ではプライマリケア教育に力を入れています。埼玉医科大学には多くの専門診療科があります。そのなかでも、プライマリケアに力を入れて初期診療に対応する総合診療内科は特記すべき診療科と言えます。総合診療内科は本院での中心的な診療科として、皆さんに多くの経験の場を提供します。当然大学病院であり、最先端の高度先端医療をも目指しています。心臓移植や性同一性障害等全国でも先進的な医療を経験する事もできます。
最後に最も重要な事、それは優しく熱心な指導医師がそろっている事、この点はどの病院よりも自慢できるポイントです。

もう一つの大きな変化として考えておくべき事、それは2017年から新しく導入される専門医制度です。これは19の基本診療科を基本とする専門医を「日本専門医機構」が認定する新しい制度です。埼玉医科大学はこの新しい専門医制度に準じた教育を行い、研修医の皆さんがスムーズに希望される専門医をとれるよう専門医制度に準拠した教育体制を組んでいます。

皆さんのこれからの医師としての第一歩に、埼玉医科大学を選んで頂ける事を期待しています。我々は、皆さんのこれからの臨床研修に全力で協力して行くつもりです。

埼玉医科大学で、皆さんにお会いできる事、楽しみにしています。

研修管理委員長
中元 秀友