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第23号 2003.5.1
   
 
 

薬の豆知識 お薬の保管について(下)  薬剤部

   
 

塗り薬

   

軟膏チューブ入りのものは通常の保管でよいのですが、軟膏つぼに入った塗り薬はふたを開ける毎に空気に触れ、水分が蒸発しやすいので冷蔵庫保存をおすすめします。特に薬袋に指示のあるもの(ステロイド軟膏などの混合製剤)は、成分の分解があるため、冷暗所(冷蔵庫)に保管してください。

 

点眼薬、点耳薬

 

 

添付の携帯袋に入れてください。微生物に汚染されやすいこと、また光に弱い成分が含まれているものが多いため、冷蔵庫に保管することをおすすめします。点眼薬、点耳薬を使用時に液の出口に目、耳や手を付けたりしますと微生物が液中に入り、繁殖して浮游物が現われたりします。そのような時には使用なさらないでください。

 

坐剤

 

 

冷蔵庫に保管することをおすすめします。一度溶けてしまった坐薬は再び固めても薬の成分が均等でなくなったり、形状がくずれてうまく挿入できなかったりすることがありますので使用を避けてください。

 

吸入液剤

   

微生物に汚染されやすいので、冷蔵庫に保管してください。新しいお薬が出たら、古いお薬は廃棄してください。

 

注射剤

   

インスリン製剤、成長ホルモン製剤、インターフェロン製剤、血液凝固製剤などが該当します。薬袋の指示通り冷蔵庫に保管してください。冷凍庫は絶対に避けてください。万一製品が凍ってしまった場合は使用しないでください。これらの医薬品には使用期限が記載されており、製品を開封しないで指定された保存条件下に置いた場合に品質が保証される期限をあらわします。開封せず冷蔵庫内に適切に保存すれば、それらの期限が使用可能な期限の目安になります。ただし、使用を開始して日数を経過したものや包装が破れているものは、使用なさらないでください。また、例えばインスリン製剤などで開封後は冷蔵保存しないものもありますので、詳細は薬剤師にお尋ねください。

 

※使用期限内であっても外見上なんらかの変化が認められるときには、ご使用にならないでください。原則として薬を使用する必要がなくなった時点でお薬を廃棄してください。 なお、保管している薬の品質についてわからない点などがありましたら、ご遠慮なく薬剤師にお尋ねください。

   
 

水なしで薬だけを飲んでも大丈夫ですか?

 

 飲み薬はコップ一杯程度(約200mL)の水やぬるま湯と一緒に飲むことが原則です。その理由として、水なしで服用すると、薬がのどや食道にひっかかりやすくなります。特にカプセル剤は、ゼラチンの容器(カプセル)に入っているため、だ液などのせいでべたべたし、のどや食道にくっつきやすいのです。また胃の活動の弱くなったお年寄りの場合には、胃の中で服用したお薬が一ヵ所に固まってしまい、胃潰瘍を起こす原因にもなります。また、お薬は水に溶けることによって、腸の粘膜から吸収されやすくなり、十分な効果を発揮することができます。
 ただし、小さなお子さんやお年寄り、胃腸の弱い人は、冷たい水よりもぬるま湯(湯ざまし)にしたほうがよいでしょう。そのほうがお薬も速く溶け、しかも胃の温度を下げることもないので、胃にやさしいといえます。ただし、心臓病や腎臓病のあるある方は、水分を多く摂りすぎると、病状を悪化させることがありますので、主治医の指示に従って水分量を調節してください。
 最近では水なしでも飲める胃薬(ガスターD錠)や吐き気止め(ゾフランザイディス錠)、水なしでかんで服用できるぜんそく薬(シングレアチュアブル錠5)も出てきました。このタイプのお薬は、添付の説明書に従って水なしで(だ液で溶かして、またはかんで)お飲み頂いて結構です。もしも、現在お飲みの錠剤やカプセル剤が服用しにくい場合には、一度医師や薬剤師に相談してみてください。同じ成分でも、粉薬、シロップ剤、坐薬、貼り薬、吸入薬など違う剤形のお薬もあるからです。

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